この文章は、砂糖さんという女の子と管理しているコラボレーションブログ、「変人達の"へんなこらぼ"」と言うブログの第73回目の原稿としてアップした「クレーンゲーム」と言う回で書こうと思ったものの、やっぱりボツにしてしまった文章です。
と言うかボツにしたと言うよりかは、このネタで原稿を書こうかと思って、構想を練ったのだけど、書く段になって、その構想が頭の中から吹っ飛んで他のネタを書いてしまったのです。書こうと思って話まで広げたのに、結局書かなかった。僕、結構こういうことあるんですよ。
それで、そのネタを書かないのも勿体ないなぁ、と言うことでこのブログでアップすることにして書いたわけだ。一つのテーマを二つの文章にした、と好意的に解釈してください。
なので、僕が「変人達の"へんなこらぼ"」で書いた文章とここで書いた文章を見比べてみるというのも面白いことかもしれませんね。
僕はクレーンゲームと言うことを今までの生涯で一度としてやったことがない。一応その存在自体は知らないわけではないが、僕はやったことがない。
よく、クレーンゲームに3000円もかけちゃったよー、とか言う人を聞くけれど、僕にしてみれば、クレーンゲームに3000円? バカじゃないの? と思う。正直なところ。
だって3000円もあれば、CDのアルバム一枚余裕で買えるし、僕がこよなく愛するたこ焼きだって7個も買えちゃうし、3000円もあればその束で人を叩くことも出来る(やらないけれど)。そんなに貴重で尊い3000円をクレーンゲームに注ぎ込む…。うーむ、と唸ってしまいますね。
でも、そういうのって、他の人から見ればどうでもいい、馬鹿げていることだけど、本人からすると結構重要なものだったりする。例えば、僕は好きなアーティストのCDは出るたびに買っている。それどころか、そのアーティストが出ている雑誌まで買っているし、DVDだって買っている。これだって、他人からすればどうでもいいじゃねぇかよ、と言うことだけれど、僕にしてみれば結構重要なものなのだ。そういう他人には理解されないことってよくあるよね。
だから、一概にクレーンゲームに3000円注ぎ込むのをバカだ、とは言えないわけです。言ったけどさ。ゴメンね。僕にはその注ぎ込みたくなる気持ちがよく分かる。だから許して。
そういうのってマニア心をくすぐるんだよね。僕も左記のアーティストの他にも、とある特定の映画の凄まじいマニアだったりします。
もう何回も書いたけれど(いや、このブログではまだ書いてない)、僕は「スターウォーズエピソードⅢ」のマニアである。気持ち悪いくらいにマニアである。
映画公開したときは勿論見に行った。その後サントラを買い、DVDを買い、ゲーム版すらも買い、小説版も買った。公式サイトも知っているし、画像も取っているし、着メロだって取っている。僕の持ち得る力の全てを使ってそういうことをやっている。凄まじきマニア魂。
そういうのだって、他の人から見れば、バカじゃねぇの? って言われてしまうだろう。僕が先程クレーンゲームに3000円注ぎ込む人に対して言ったように、僕だって言われかねない。でも、本人にしてみれば、どんなに蔑まれようが、どんなに虐げられようが、それは自分の中では譲れないものなんだ。それをもし諦めてしまったら、自分は自分ではなくなってしまうかのようにも思えてくる。人間ってそういう一面も持っているのだ。
その気持ちは分かる。よく理解できる。だけど、クレーンゲームのどこが面白いのかはやったことのない僕には分からない。どこにそんなに熱中できるのかも分からない。
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「あ、アレ取ってよぉ」
リサはそう言って、UFOキャッチャーの中にあるぬいぐるみを見ていた。
「え? どれ?」と僕は言ったが、僕にはリサがどれを指しているのか分からなかった。まさかあの饅頭に毛が生えたようなやつか? それとも、カビと手が生えたこけしのようなヤツか?
「あれ、あの可愛いの」
リサは僕にも分かるように指を指した。
確かに多種多様なぬいぐるみの中で言えば----あくまで相対的に見れば、の話だけど----リサが指さすぬいぐるみは可愛かった。
「よし、取ってやる」
僕は意気込んで100円を入れて、UFOキャッチャーのあの掴むヤツを動かした。それはともかく、やはりUFOキャッチャーと名が付くわけだから、あの掴むものはUFOなのだろうか。UFOだったら、映画みたいに光が出て吸い込んでくれると楽なんだけどな。
「あ、そこそこ」リサも一緒になって熱中した。「もうちょっと、左。あ、もうちょい…もうちょい」
自慢じゃないけれど、僕は距離感はある方だ。だからこんなゲームごとき、簡単に出来るだろう……と高をくくっていたのが大きな間違いだった。僕は失敗した。
「あー、惜しかったね」とリサは言ったけれど、僕には慰めにしか聞こえなかった。距離感はあるのだ、と自負していた自分が途端にバカみたいに思えてきた。僕はピエロか。
「もう一回だけチャンスをくれ」僕はそう言った。
リサは一瞬きょとんとしていたけれど、すぐに「うん、お願い」と言った。
多分、僕がどうしてもリサにぬいぐるみをプレゼントしたいのだ、と思ったのであろう。確かにそれもある。いや、それが一番だけど、僕自身のプライドをかけた勝負でもあるのだ。彼女はきっとそれには気付いてない。
今度は僕は集中した。部活の大会のとき並に集中した。周りの音が消え、匂いが消え、味も消えた。僕の目にはリサが欲しいと言ったぬいぐるみしかなかった。僕はぬいぐるみを狙う一つの空気なのだ、と思った。僕は今、地球と一つになった。集中して気持ちをオフにすると僕はいつもその感覚を味わう。そして、その感覚は人間が失ってしまった感覚のようにも思える。本来、人間が持っていた感覚。
気付いたときには、下にあった取り出し口にぬいぐるみが転がっていた。僕の意識は一瞬にしてこの現実に戻り、適応した。ぬいぐるみを手に取り、リサに手渡す。彼女は「ありがとう」と言って嬉しそうだった。
「このぬいぐるみ、大事にする」リサはそう言って、もう一度「ありがとう」と言った。
「そんなに大したプレゼントじゃないけどね」
「ううん、気持ちの問題。あなたが頑張って取ってくれたんだもん。大事にする」と言ってリサはぬいぐるみをギュッと抱きしめた。
「それじゃ、僕がいないときには僕代わりにしてくれ。僕はそんなに小さくないし、可愛くもないけれど。僕もそれくらい小さくて可愛ければ、もうちょっと愛嬌があったんだけどな」僕は笑いながら言った。
彼女はずっと人形を抱きしめていた。それは、僕が抱きしめられているようで、何だか無性に嬉しくなった。僕のプライドも保てたし、彼女の気持ちも勝ち得た。全て、上手くいった。
僕は彼女の手を取って歩き始めた。
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クレーンゲームというとこんな話しか思い浮かばない。勿論これは、上手くいったから良い、と言っているわけではない。あまり暗いことを書くのは好きじゃないから、上手くいかなかったとしても、結果的には上手くいくと言う内容の文章も書くつもりだった。ただ、気分的に上手くいってさらに上手くいくといいな、と思ったのでこんな文章にしたわけだ。余談をすると、もう一回くらい失敗させようかと思ったんだけど、くどいし、話が長くなるからやめた。
こういう話を思い浮かべると、くぅぅー、いいねぇ、と思う。正直なところ。
僕の個人的な独断と偏見だけど、クレーンゲームで人形なりぬいぐるみなりを上手く取ってプレゼントできる人って言うのはポイントが高いような気がする。まぁ、裏を返せば、そこまで上手くなるほどに練習したのね、と呆れてしまいかねないけれど、好意的に解釈するとポイントが高い気がする。
その点、そういうところに僕と行ったとしても、つまらないものである。
「ねぇねぇ、これ取ってよぉ」とか言われても、「うーん、僕、こういうの苦手なんだよな…」とか言ったら雰囲気ぶち壊しである。そんなこと言ったら「ふん、つまらない人」なんて言われるかもしれない。おぉ、怖い怖い。
僕がこういうの苦手なんだよなぁ、と言う理由は、クレーンゲームをやったことがないと言うファクターは当然のことながら、そのクレーンゲームが置いてある場所自体が好きじゃない。大体そういうものって、ゲームセンターとかに置いてあるでしょう? 僕はゲームセンターが好きじゃない。
これは言うまでもなく、うるさいから。あぁいううるささは非常に嫌いだ。いると頭がガンガンしてくる。うるさいところ嫌い。だから多分、バンドも聞けないし、ライブハウスとかも行けないだろうな。友達がそういうのをやっていて、聴きに来いよ、と言われているんだけど、僕は首を縦に振ることはない。その友達は僕の中でもかなり親しい間柄の相手だけど、そんな相手の誘いを断るほどに嫌いなのです。
他にも、あそこは防音の関係か閉め切っているところがほとんどなので、煙草の煙が充満している。僕は煙草も嫌い。煙草を吸っている人も嫌い、とまでは言わないけれど、煙草そのものは忌み嫌っている。でも、最近の煙草を吸っている人はマナーをなってないから総じて言えば、煙草を吸っている人も嫌いになる。
先程書いた、バンドをやっている友達も煙草を吸っているのだけど、この方はマナーをちゃんと心得ている人で、一緒にいても煙草を吸わない僕のことを気遣ってくれる。煙がかからないように配慮するとか、飯を食べているときは吸わない、とかね。
そういう人だったら煙草を吸っても僕は嫌いにはならない。実際その人とは親しく接している。でも、最近のヤツらはそういうマナーを心得てない。煙草をそこら辺に捨てるわ、煙を吐きかけるわ、飯食うときに吸うわ。もう最悪。そういうヤツとは友達になりたくない。と言うか友達にもなってない。そういうヤツだと分かった瞬間に僕は友達を辞めるね。ホント。
それくらい煙草を忌み嫌っている。だから煙草の煙が充満している閉め切っている部屋は嫌いだ。
かれこれゲームセンターと呼ばれるものに行ったのはいつ以来であろうか。少なくとも、ここ2年くらいはご無沙汰なような気がする。だからもちろん、クレーンゲームなんてやらない。やったことがないから興味もわかないと言うファクターもあるけれど。
でも、先程僕が想像した話が本当に起こりえるのだったら、クレーンゲームも捨てたものじゃないな、と思ってしまうのは男の、いや、人間の性であろう。女の子には良いところを見せたいもんね。
考えてみれば、僕は今まで女の子に良いところを見せてきたのであろうか。いつもいつも、ミスを犯しているような気がする。確かに、男として女の子に良いところを見せたいとは思うものの、僕は自分がいかに無能な人間かを知っているので、まぁ、無理なものは無理だよな、と思うようにしている。
わざわざ自分を偽って良いところを見せるのよりは、ありのままを見せて全てを見せる方が、僕の性に合っていると思う。それで受け入れてくれれば文句なしだ。まぁ、それはどう捉えられるかは知らないけれど。
僕の人生の中にはクレーンゲームというものは存在しない。これは多分、神様が配慮してくれているんだろう。ヤスにはクレーンゲームは必要ないから徹底的に縁がないようにしよう、とか言いながらね。そう考えると、神様もなかなかにして粋な存在である。こんな神様だったら信じたくもなるよな。
使い慣れたブログに別れを告げ、新たな新境地へとやってきました。
僕が管理していたサイトはかれこれ3ヶ月半ほど前に作ったのですが、諸々の事情で永久凍結させてこのブログへと移住してきた。どうしてかを簡単に表すと、まずは「ブログ特有のアーカイブに惹かれたから」。次に「時間の関係上」。そして「僕の求めているものに合致したブログだったから」というものが主な理由だ。
まず、「ブログ特有のアーカイブに惹かれたから」と言うのは、サイトでは味わえない快感だ。前のサイトはHTMLでページを作っていたから、そういうアーカイブは出来ないことでもないけれどやる気が起きなかったのでやらなかった。そして他の人のブログを見ると、アーカイブって便利だな、と思ったので思い切って移転。
「時間の関係上」と言うのは、ただ単純に書いた文章をタグ化する時間が惜しいから。時間にしてわずか5分くらいなんだけどね。ただでさえ、時間が無くて原稿を書く時間すら無いというのに、さらにタグ化して時間が浪費されてしまうのではたまらん、と思ったので思い切って移転。
「僕の求めているものに合致したブログだったから」と言うのは僕の好みの問題だ。簡単に言うと、アーカイブがあって、リンクが張れて、文章の文字制限が長くて(僕の書く原稿は結構な量なのです)、あとは細々とした機能の話。それが合致しているブログが手近なところにあったから、思い切って移転。
とまぁ、こんなわけで移転をしたわけです。
このブログ自体は、1ヶ月ほど前から出来てはいた。だけど、原稿はアップしてなかった。もっとフリーでいいるときを満喫しようと言う思いもあったし、何となくすぐに管理作業をすることに抵抗感があったからだ。消したすぐ後にまた管理しようと思うのは何となく嫌な感じがした。だから、1ヶ月ほど放置して、今日この日から原稿をアップしようと思う。
どうして今日にしたのか、と言うと、実は今日は僕の誕生日だったから。
キリが良い日から始めようと思っていたから、今日は絶好の機会だったわけだ。
ブログを作るにあたって一番困ったのは、ブログの名前を考えることだ。僕は今まで何個か自分のサイトを管理していたけれど、例外なくどれもこれも名前を付けるのに凄く苦労した。僕にはネーミングセンスが絶望的にないのだ。ホント、このブログだって名前はほとんど適当に付けた。でもまぁ、結構気に入ってはいるからいいや、と思うようにしている。
このブログの名前の語源は『ヤスっぽい世界』。これが転じて『安っぽい世界』となった。分かりやすいでしょう? こんなに分かりやすい名前でも、考えるのに何時間も考え抜いたのだ。ホント、僕のネーミングセンスは絶望的なのだなぁ…シクシク。
そんなわけで、今日より「安っぽい世界」で文章を載せたいと思う。実際のところ、今僕には大きな迷いがあるので、その迷いを解消できる日まで模索のときを続けるかとは思うけれど、僕も成長していこうと思う次第である。
一つ言っておくけれど、僕の文章は結構な分量があります。それに面白くもない。さらに分けが分からないと評判だ。そんな僕でも、僕なりの書き方で原稿を書いていこうと思っているので、もし良ければお付き合いください。模索し続け、いつの日か成長したいと思います。
尚、右サイドバーにある(これは携帯から見ている人には分からない)砂糖さんという方と共同管理している「変人達の"へんなこらぼ"」と言うブログでも、僕は文章を一杯書いているのでもしよろしければそちらも見てください。多分そっちの方が見応えがあるかもしれないな。それは僕には分からないけれど。
さて、挨拶はその辺にして、「安っぽい世界」、始めますか。
僕は適当な気持ちで文章を書いていくので、読む方も適当な気持ちで読んでください。そんな、肩に力入れないで、気楽な気持ちで読んでください。適当に書いたものくらい適当な気持ちで読みましょうよ。
安っぽい世界」管理人:ヤス
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