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自由気ままでアホ丸出しのエッセイと稚拙な創作物(小説)を載せています。  時間の許す限りお付き合いください。
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少し前に――とは言えもう1ヶ月も前のことなんだけど、小説的な文章を載せてからというものの、また次の小説ばかりを書いていたのでこういうエッセイというものは何一つ書いていないという状態だった。

僕は僕の文章を心待ちにしている人なんていないということを知っているので、そういう人達のために書こうと言うピグマリオン効果というものはまったくない。

ただ小説にばかり重きを置きすぎるのもどうかと思うので、こうして今までのようなエッセイも書こうとしている次第です。元々僕にとっての文章の原点ってこういうエッセイ的な文章なんでね。

気にしている人はいないと思うけれど、今書いている小説の方は結構書き進んでいて、既に前回の分量を追い越しました。えぇはい、そうです。今回のは前回のよりも長いと言うことです。まぁお知らせとして。

 

 

さてさて、もう年末(※この文章が書かれているのは2008年の12月26日の風の強い午後です)ですねぇ。

クリスマスも終わり、色とりどりのイルミネーションは正月へとシフトチェンジをする頃合いだ。

もう一年も終わりだというのだから本当に早いものだと思うけれど、僕の周りではこういうことに同調する人がかなりいるとはいっても、誰しもが「時間経つの早いよー」と言っているというのも、あまりに生産性のない現実から逃避しているような考え方なのでそれに関してはこれ以上は書かない。

クリスマスシーズンの時は近くにある電気店とかオモチャ売り場が混雑の極み状態で、僕のバイクですら駐車スペースがなかったという自体になっていたんだけれど、こういうことがあると「俺の住んでいるところも結構人が住んでいたんだなぁ」としみじみ思う。

鼻が詰まったから今まで息をしていたのが分かったみたいな理論だけどさ。

そうなるとレジはメチャクチャ並んでいるし、僕が見たいものが陳列されているところには人がいっぱいで見られないし、子供は泣き叫ぶし、店員は寄ってくるしでもう地獄絵図である。この世界で今までに死んでいる人って何億人か何兆人かくらいいるだろうけど、地獄もこんな感じでごった返し状態なのかな、なんて考えた。

僕なんて欲しいものがあってそこに行っているわけじゃない単なる冷やかしなんだから、これくらい人がいると気が滅入る思いだけど、よく考えたら冷やかしなんだからレジに並んだりしないんだから関係ないんだよな。そういうことは家に帰ってから「ふー、疲れた」なんて言ってカバンを下ろした辺りに気付くんだ。

電気店辺りに行くとこの季節だから安売りをしている。

段ボールが山積みにされ、そこに紙が貼ってる。例えば「大特価 なんちゃら%オフ」とかね。

たまにあるんだけど、僕が3000円引きで買ったものが、次の週とかしばらくしてから4500円引きとかになっているとへこむ。

「なんてこったぃ」なんて思うんだけど、そういう時はヤスの秘伝の殺法『俺は何も見なかった』を繰り出して忘れることにしている。そういうことを細かく覚えていると人間性がひん曲がってしまうような気もするし、何より忘れられれば楽である。

僕はそれができる男なんだ。あ、これ自慢ですよ。

それでしばらく歩いているとまた安売りの貼り紙が貼ってあった。

でも僕はそれを見て「うーむ」と考え込んでしまった。

そこには『大人気 20%オフ!』と書いてあった。

あぁいやいや、お待ち下さい。皆様の言いたいことは分かります。「この貼り紙のどこに考え込むんだよ。20%オフじゃ足りないってのか?」とか言いたいんでしょうけど、ちょっと待って下さいよ。

そうじゃあない。断じて言うけどそうじゃない。

僕が気にしているのはこの書き方の問題だ。

この貼り紙、あなたなら何と読みますか?

普通の人なら『だいにんき にじゅっぱーせんとおふ』と読むでしょう。

ところが僕は『おとなげ にじゅっぱーせんとおふ』と読んだんですよ。

だから僕は大変だ、なんて思ったわけです。

僕ももう結構な年齢のわけですが、"おとなげ"が20%もオフになったら僕なんてもう幼稚園児クラスですよ。

そうやって"おとなげ"がオフされてしまうから、冒頭のようにクリスマスシーズンでごった返しする電気店やオモチャ売り場で人が多いなぁ、なんて思うんですよ、これは。

だって大人だったら「普段家族サービスできていないからクリスマスはちゃんと子供にプレゼントを買ってやって一緒に祝おう。それに奥さんにも何かを買っていこう」なんて思って人の多さよりも相手の喜ぶ顔のことを思うでしょう。

それが僕は「人が多くてうるさくて、これはまるで地獄絵図だ、俺は地獄に来てしまったんだ。子供の時に虫を大虐殺したからこんなところに来たんだ」なんて思っているんですよ。これはもう大幅に"おとなげ"がカットされているに違いない。

しかしそうやって考えると、僕は気安く"おとなげ"がカットされた、とかオフになったとか言っているけれど、はたして"おとなげ"というのはどうやって人に身に付くのであろうか。

なんて考えたけれど小難しく考えるのは僕のクセなのでやめます。

そうやって考えていくと段々"おとなげ"のインフレとかデフレとかそういう次元に話が発展することは避けられないし、さらに行くと「"おとなげ"即売会」とか「闇"おとなげ"売買」とか行くことは目に見えている。

そんな僕は、バカではないのでバカと呼ばずにアホと呼んで欲しい。「アホと言えばアホ、天才と言えば天才的な考えだ」なんて書こうと思ったけれど、こんな考え方を持つ僕を「天才だ!」と言う人がいるのであろうか。

いたとしたらその人の頭を心配してしまうくらいだ。だって、「"おとなげ"のインフレ」とか「"おとなげ"即売会」なんて言ってるような男ですよ、これはもうアホとしか言いようがない。バカとは呼ばないでください。


話を戻すけど、「大人気 ~%オフ」とか書かれると僕としては首を捻ってしまうのである。

これが例えば「本日は当店にお越しいただきまことにありがとうございます。普段のご愛顧への一お礼として○○社のこの商品を大人気につき20%オフとさせていだきます」なんて書いてあったら僕も悩まない。

ここまで長くなくていいから「大人気につき20%オフ」とだけ書いてくれればいいわけである。

ところがそれを「大人気 20%オフ」と書くから僕のような人間は騙されてしまうんだ。

これは、ある一つの主張の論を削りすぎると、いつしかその主張は形を変えてしまうという良い例である。

まだこれが電気製品に貼られているからいいものの、例えばコ○カとかア○キとか○○○とかにあるスーツにこれがくっついていたらどうなることか。

誰が「"おとなげ" 20%オフ」と書いてあるスーツを着たいものか。

"おとなげ"が20%もダウンするスーツですよ? きっとスーツには食べこぼしの跡があったり、泥がついていたりするんだろう? 靴下は穴が空いているし、きっと靴にも泥がついてるだろう。

誰がそんなスーツを買うのか。


もうちょっと店側も書き方というものを考えてくれないと僕のような男は悩んでしまうのである――というのが僕の主張である。

 

 

 

あー、今日も平和だなぁ。
 

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アホー
確かにその書き方はおかしいけど、誰も“おとなげ”なんて読みませんよ(笑)

それだったらまだ、“セットカ指数”の方が同情してあげられるわ。
ぅち 2008/12/28(Sun) 編集
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