僕は思うわけです。
人間が創り出したパソコンというものは人間と同じような複雑さを内面に秘めている存在なのだ、と。
ちょっと前から僕のパソコンの調子が悪くて、ちょっと前からやっているオンラインゲームができなくなって、ちょっと前から困っていたんですよ。
動きはカクカクだし、音は飛ぶし、不景気だしでパソコンを使えたものじゃない。その状態でDVDを再生してみたら大変な再生のされ方をしたよ。「最悪なコマ送り」みたいな感じだよね、感じとしては。
それでずっとパソコン内のウィルスをスキャンしたりしてこの1週間は過ぎ去った。
結果としては治ったような気がするんだけど、それに至る過程は本当に大変なものだった。
運悪くセキュリティソフトの有効期限切れと重なったので、更新とウィルススキャンの順序を考えたり何だりしなければいけなかった。
あまり小難しいことを言うつもりはないので、どこでどう苦労し、どこでどう改善し、どこでどういう方法をとったか、なんて書くつもりはない。
ただ伝えたいのは「大変だったんだ」ということだけ。
毎日のようにウィルスのスキャンをやっていたんだけど、それをやっている間に僕は「パソコンも人間と同じようなものだよな」と思っていた。
例えば、ウィルスによってパソコン内のどこに弊害が出たかを調べればそのウィルスを特定することができる。そして、そのウィルスを駆除するための行動に移すことができる。
人間も同じでしょう?
喉がイガイガする(ちなみに僕は喉がイガイガするという感じがよく分からないんだけど)。咳が出る。頭が痛い。鼻水が出る……。
となれば風邪のウィルス、もしくは今話題のインフルエンザウィルスによる弊害だとわかり、病院に行けば薬が処方されるし、自宅だったら風邪薬でも飲むだろう。
そこに何の違いがあるだろう?
更に言えば、人間の病気って一般人にはどこが悪いのか分からないことが多い。
例えば「お腹が痛いなぁ」と思った時、どこの不調が原因でお腹が痛むのか分かるだろうか?
それが専門家だったら「腸のどこかの機能が落ちているかな」とか何とか分かるだろうけれど、一般人にはまったく分からない。ただ単に「お腹が痛い」としか分からない。
パソコンのウィルスによる不調だって、一般人からしたらただ単に「遅い」とか「重い」とかそういう「調子が悪い」としか思わない。
専門家だったら「こういう症状が出ているからこういうウィルスが考えられるな」なんて分かるけど、僕からしたらパッパラパーだ。
つまり、人間もパソコンもそのような「内側に秘める複雑さ」をかなり持っている存在ということになる。
複雑だとは分かるけれど、どれくらい複雑なのかは分からない。でも複雑なんだ、と一般人は思うしかない。
「人間が創り出したパソコンというものは人間と同じような複雑さを内面に秘めているのだ」。
とまぁそのように僕は思いながらこの1週間を過ごした。
もちろんこの言い方にはかなりの問題がある。
「人間と機械を一緒にするな」と言われると思う。
でもさ、だったらパソコンの不調を来す因子を「ウィルス」という名前にして欲しくないものだ。
だって「ウィルス」っていう単語は生物に使う用語だものね。
「パソコンを人間に当てはめたら『ウィルス』のようだからそう命名する」という感じで名付けられたんじゃないかと勝手に想像するんだけど、その時点で人間と機械を一緒にしてるよね。
まぁそんなことを思うんだけどそういうことを言うと「生意気だ」とか「屁理屈だ」とか言われるけれど、強ち間違っていないので何も言い返せません。
僕はよく人から「屁理屈だ」と言われるけれど、その決めつけ方自体がストレートすぎるよね。
せめてもう少し変化球を織り交ぜて欲しいと僕なんかは思う。例えばスライダーでもいいし、カーブでもいい。裏をかいてシュートでもいいし、驚きのナックルでもいい。ちょっとフォーク辺りだと判定は厳しいかな。
あぁ、いや、つまり、ストレートに「屁理屈」と言わずに「考え方が幅広いな」と言って欲しい気がするのです。
でも考えてみたら、僕の考え方それ自体がアンダースローのような変則的な考え方をしているわけだ。
そしてよくよく考えると三つ上の『せめてもう少し変化球を~』という考え方は間違えようのない「屁理屈」であると思います。何だよ、『驚きのナックル』って。
でも僕の理屈は「屁」の理屈じゃなくて、「ゲップ」の理屈のようなものだと自分では――こういう考え方好きですねぇ。
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