僕の友人の幾人かはmixiをやっているんだけど、多くの方々は文章を書かない。
僕は人の文章を見ることが好きなので是非とも書いて欲しいと思っているんだ。
デジャビュ? えぇ、確かにそうですね。
「デジャビュが人間に何故起こるか」と言う命題に対してある一つの説の中に「デジャビュというのは前世の記憶が瞬間的に蘇ったものだ」というものがある。
と言うわけで。この出だしにデジャビュを感じた人はきっと前世でこの二行を読んだんだろうね。
あなた達の前世の頃からこういう文章を書いている僕は一体何ものなんだ、とツッコミを言われそうだけど、柔軟な考え方を持って考えると「今この文章を書いている僕はヤス2世だ」とか「これは完全なるヤスのクローンが書いているんだ」とか考えられるな。
なんてつまらない冗談はさておいて、冒頭の二行は「僕の周りの人よ、文章を書いておくれ」という内容の文章の出だしのコピペだ。
今回の文章はその内容の第二章にあたる文章です。
わぁお、随分長い前置きだ。
文章を書かない人達に「どうして文章を書かないんだよ」と聞くと(これでも僕の中では聞いています)、大方の人達は「書くことがない」とか「ネタがない」と言い返してくる。
僕もこういう文章を書いている身としては「ネタ」というものは重要なモノだということはわかっている。
わかっているけれど、僕は彼ら彼女らのそのような主張に対して決して同調しない。
そういうのは「『れんあい』の『れん』の漢字を忘れたから教えてよ」と言って「紙とペンがないから教えられない」と言うようなものだと僕は思っています。
紙とペンがないのなら最近だったら携帯の画面に打って見せてあげてもいいだろうし、紙とペンを借りてきてそれに書いてみせてあげてもいい。
もちろん口頭で教えてあげてもいい。
そういうのって「紙とペンがないから教えられない」わけだから他のやり方を考えて達成させる、という「行動」を起こしていると僕は考えている。
つまり「人間って行動すれば状況を打破することができる場合がある」というわけだ。
だからですね、ネタがないなら何かすればいいじゃないですか。
と言うと、「だったらお前は友達にシャイニングウィザードをかけろって言うのか」とか何とか反感がきそうだけど、別にネタを無理に作ることなんてないよ。
そりゃシャイニングウィザードをかけるところを動画なんかに撮れば僕は見たいけどね。
ようは考え方の話で、ネタなんてそこらへんに転がっていると僕は思う。
写真を撮ることが好きな人なんかにはよく分かってもらえると思うんだけど、写真の被写体ってそこらへんに転がっていると思いませんか?
例えば「アスファルトに一輪だけ咲いている花」とか「建物と背景のコントラスト」とか「UFOの残骸」とかそういうのってそこら辺に腐るほどある。
自分の見方次第で「単なる過ぎ去る風景」が「感性を刺激する芸術」に変えられる。
僕は文章もそうだと思っている。
ネタなんてそこら辺に無数に転がっていて、それこそ「今自分の隣を通って行った車のこと」でもいいわけだし、「散歩している犬のこと」でもいいわけだ。
もちろん「そこら辺に転がるUFOの残骸のこと」でもいい。
文章というのは考え方、着眼点次第で何でも好きなネタにすることが可能だ、と僕は頑なに思っている。
ちなみに上に挙げた例は僕が今適当に考えたことだけど、文章にできそうな感じがする。僕が何かの節に書きたいと思ったなら書こうかな、どうせ書いてくれなんて言われることないし。
そのように「行動」してネタを見つける。というか強引にでもネタにしてしまう。
だから僕の考え方としては「ネタとは作るものだ」ということになるわけで、彼ら彼女らの意見に対して同調することはあり得ないのです。
「ネタがないから作れないんだよ~」と言って仕事を放棄している寿司屋は必ずなくなってしまうよね。
でもたまたま入った寿司屋がそんな感じだったら何だか楽しい感じがしてしょうがない。
「ネタ、ないんですか?」
「いやー、ちょっとなー」
「マグロは?」
「いやー、ちょっとなー」
「サーモンは?」
「いやー、ちょっとなー」
「納豆は?」
「いやー、ちょっとなー」
「じゃあ海苔は?」
「いやー、ちょっとなー」
「何もないんですか?」
「うーん、ワサビとシャリならあるんだけどなー」
「そうなんですか」
「どうする?」
「じゃあ、『ワサビ』お願いします。さび抜きで」
「あいよ」
なんて会話が職人さんと話せたら僕のような人間は楽しくて楽しくてしょうがないと思う。
【第二章】~完~
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